インテリアコーディネーターの悩みは尽きないですが、主にこの4つの悩みに集約されると思のではないでしょうか?
- 頑張ってICの資格を取ったのになかなか就職先が見つからない
- 就職できても営業に回されたり雑用ばかりで経験を積めない
- コーディネートの仕事はとても激務で家族との時間が取れない
- 独立してお客様のために貢献したくてもやっていけるか自信がない
目次
ICの就職先が見つからない
公益社団法人インテリア産業協会によると、2022年度第40回インテリアコーディネーター試験の合格者は2,193名と発表がありました。
過去4年間を調べてみると、2018年度が2,135名、2019年度が1,896名、2020年度が2,045名、2021年度が2,334名と、ほぼ毎年2,000名程度のコーディネーターが誕生しています。
40回×2,000人=80,000人と、単純計算ですがかなりの資格者がいることになります。
それに対してコーディネーターを採用する会社は、全国3万社ぐらいではないかという想定もあります。
ということは完全に資格者は供給オーバー、就職先がなかなか見つからないのも無理もありません。
こうした状況にあるにもかかわらず、毎年9,000人近い方が受験し合格率24.5%の難関に挑まれています。
インテリアコーディネーターの資格は、就職に有利というわけではありません。
転職を考えている方も多いと思いますが、水を差すようですがこれが現実なのです。
いつになったら経験を積めるのか?
運よく就職できたとしても、すぐコーディネーターの仕事に就けるわけではありません。
すでに会社には先輩コーディネーターが働いていて、未経験のあなたには責任の想い実務を任されることはありません。
会社によってはインテリアコーディネート業務とは名ばかりで、すべてメーカーにコーディネート業務を丸投げしているのが実態です。
会社にとってインテリアコーディネート業務はサービスになるため、いかに業務時間を短縮してコスト削減を図るかを考えています。
なので新米コーディネーターを時間をかけて育成してくれる、そんな社員教育が充実している会社はごく一部の大手企業に限られるかもしれません。
先輩コーディネーターの仕事を手伝いながら、何年と経験を積んでやっと一人前として認められる、そんな厳しい働き方になるでしょう。
ワークバランスをとるのが難しい
インテリアコーディネーターの業務はインテリア用品だけに限らず、家づくりに使われる建築部材すべてに関わることになります。
お施主さんとの打ち合わせは土日になることが多く、現場にも出かけて職人さんたちとの打ち合わせもしなくてはなりません。
水曜日休みの方が多いコーディネーター業界ですが、平日は家族が会社や学校で時間を共有する機会がなく、オーバーワークから家族とのコミュニケーション不足で家庭崩壊寸前という方もおられます。
仕事と家庭のワークバランスを取りましょうと国は推奨しますが、仕事量はむしろ増える一方で個人の努力ではもはや限界を超えているのが現状だと思います。
肉体的にも精神的にもキツイと、ベテランになればなるほど悩んでいるのがインテリアコーディネーターの仕事になります。
フリーランスとして独立する勇気が持てない
会社員として勤めていれば指示された仕事をきっちりこなすだけで、毎月25日には確実に給料を受け取ることができます。
たとえ激務だったとしても、会社に不満があったとしても、生活するために必要なお金は25日になれば入ってきます。
もし会社を辞めて独立をしてしまうと収入源を絶つわけですから、自分でお客さんを見つけてコーディネートサービスを提供して報酬をいただく、この仕組みを自力で作る必要があります。
仕組みを作るためにはマーケティングを学ぶ必要がありますが、その前にインテリアコーディネーターという市場を選ぶかどうかをよく考えた方が良いと思います。
お客様にはインテリアコーディネート業務に、お金を支払うという感覚が一般的にはありません。
家を建てたりマンションを購入したとき、インテリアコーディネートは企業のサービスなので、そういう流れならと利用しているにすぎません。
なので無料のコーディネートサービスを断り、フリーのコーディネーターを雇うのは、富裕層によるカリスマコーディネーターの指名ぐらいのものでしょう。
それぐらい新規のお客様を獲得するのは至難の業で、結局企業の外注という形で業務契約を結び、会社員の時とさほど変わらない激務をこなしていくことになります。
これでは何のために、独立したのかわかりませんよね。
ルームコーディネーターという新しい働き方
憧れのインテリア関連の仕事に就いたものの、想像以上に泥臭く過酷で激務という現実に、相当悩んでおられる方が多いと聞きます。
もちろんインテリアコーディネーターの資格を取って、カーテン販売店や家具販売店など物販店で提案業務の経験を積むという、店員としての働き方も無駄ではありません。
ただそこで得られる経験は、カーテンとか家具といった特定の商品を販売したり施工する技術です。
お客様を集客するというマーケティング、は会社のブランド力がベースになっていることを忘れてはいけません。
どんなに有名企業で特別な肩書を持つ社員でも定年退職してしまえばただの人、退職金で立派な事務所を構えて結局集客できずに失敗する、これと同じですね。
ではどうしたらよいのかというと、インテリアのキャリアを生かしながら、顧客のニーズがあるのに提供者が少ない新しい市場に早期参入することです。
例えば私は脱サラして職人を10年間経験したのち、インターネットの黎明期にカーテン通販店として早期参入することで、2004年以降ブームに乗って莫大な利益を得ることができました。
当時はどこの馬の骨ともわからない個人店が、ネット上に一軒しかなかったため全国からカーテン購入の相談が殺到して、お客様に感謝されながら商売を繁盛させることができました。
それと同じように顧客の潜在的なニーズがあるにもかかわらず、住宅業界では全く手つかずの市場に早期参入して、そのジャンルのプロフェッショナルになれば必ず成功できます。
それが『ホリスティックルームコーディネーター』という、全く新しいコーディネーターの働き方です。
担う仕事は家族が使う間取りコーディネートと、その部屋を使う家族にとって健康面で安全なインテリア用品のコーディネート業務です。
もちろんこの業務に、本来のインテリアコーディネート業務をプラスしてもいいですが、守備範囲が広くなればそれだけ仕事に時間を奪われ、家庭を犠牲にするリスクがあることを忘れないでください。
この『ホリスティックルームコーディネーター』に関心がある方は、こちらの無料ウェビナー(オンライン視聴)に参加して検討してみてください。